宗教について 〜 人の生と死を考える 注85

公開: 2023年3月30日

更新: 2023年4月22日

注85. 論理学

古代ギリシャの哲学者達は、誤りが入りにくい説明の方法を研究しました。そして、説明の内容に関係なく、正しい内容であれば、誤りなく説明する方法のいくつかを見つけ出しました。最も有名な方法として、「三段論法」と呼ばれているものがあります。

「もし、AならばBが成り立っていて、BからばCが成り立つならば、Aが成り立つとき、Cが成り立つことに間違いはない。」と言う法則が、三段論法です。これは、難しい問題を説明する時、AならばB、BならばC、CならばD、...と進み、YならばZなので、Aが正しければ、Zは、絶対に正しいと、説明できます。

よく知られた例として、「ソクラテスは、哲学者である。」「哲学者は、人間である。」「人間は、動物である。」「動物は、死ぬ。」などから、「ソクラテスは、死ぬ。」は、「正しい説明」であるが導かれる、があります。これは、「哲学者は、人間である。」「人間は、動物である。」「動物は、死ぬ。」は、いつも成り立つので、「ソクラテスは、哲学者である。」が正しいかどうかが分かれば、「ソクラテスは、死ぬ。」かどうかが分かると言う、説明方法です。

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